ファイバー加工事例

素材:北越東洋ファイバー 難燃ファイバー紙NF-77
加工方法:金型プレス(抜き落とし)
厚み:t=0.8mm~1.2mm

素材:北越東洋ファイバー ファイバー紙 HB-77
加工方法:金型プレス(抜き落とし)
厚み:t=0.35mm~0.5mm

素材:北越東洋ファイバー
ファイバー紙 HB-77 + 日東電工 No.5000NS+PET75-X1-K8ASI5
加工方法:彫刻型(外径、内径ハーフカット)
厚み:t=0.5mm
ファイバー豆知識
ファイバー紙は、植物由来のセルロース繊維やガラスファイバー、合成繊維(アラミドなど)を紙状に成形した素材の総称です。

- 工業用途での縁の下の力持ち
工業分野で用いられるファイバー紙は、機械的強度や絶縁性、耐熱性などの特別な性能が期待されています。たとえばモーターや変圧器のスロットライナーとして使われるアラミドファイバーペーパー(例:ノーメックス)は、高温下でも劣化しにくく、電気絶縁にも優れています。また、ガラスファイバーを含有した紙はフィルターやバッテリーセパレーターなどに用いられ、微細な粒子を捕捉しながらも通気性を確保するなど、高機能なフィルターメディアとしても欠かせません。
- 繊維はほつれないの?
素材はシート状であるため、打ち抜き加工(ダイカット)との相性が良いとされています。ファイバー紙の中には繊維がほつれやすい種類もありますが、適切な刃物設計やプレス条件を整えれば、安定して加工することが可能です。電子部品や精密機器の内部で使われる断熱・絶縁パーツは、ファイバー紙の高機能性を活かし、打ち抜きによって量産されるケースが多くみられます。
- フィルター用途での活躍
ファイバー紙は、空気中や液体中の微粒子を捕捉するフィルターとしての利用も盛んです。HEPAフィルターや燃料フィルターなどに使われる製品は、繊維の絡み合い具合や密度によってろ過性能や通気抵抗が左右されます。こうしたフィルター用ファイバー紙は、吸水性や防水性、耐薬品性など特別な後処理やコーティングが施されていることもあり、まさに「紙」の枠を超えた機能を発揮しています。
- セルロース由来のファイバー紙が見直されている
木材などのセルロース繊維を抄き込んだ紙は、古くから包装材や印刷用途だけでなく、変圧器の油含浸紙など電気分野でも利用されてきました。近年では植物由来の再生可能資源を重視する動きが強まっており、環境配慮の観点からセルロースベースのファイバー紙を再評価する動きが進んでいます。用途に合わせて撥水処理や樹脂含浸を行うなど、機能を高める試みも盛んです。
記載のない素材も、お気軽にご相談ください。
ファイバー・両面テープ・PETフィルムなどのよく用いられる素材をはじめ、豊富な取り扱い実績がございます。
ご希望の素材同士で貼り合わせをし、打ち抜き加工をすることも可能です。
記載のない素材もお気軽にご相談ください。
